牛革裏知識編
「皮と違い革」とは、
皮=大きな牛の形をした状態の未加工状態を「皮」とし。
革=なめし工場にて、脱毛、染色(等)、表面の硬さを調整した物。
革小物=裁断、縫製され販売店などで販売している商品。
実は皮として「なめし工場」に入るまでの工程など皆さん薄々はご存知でしょうが、飼育された牛(豚なども)が一定の期間が過ぎれば食用としてその一生を終えて行きます。
日本で一般的に多く使われているのは「ホルスタイン(holstein)」です。
なぜホルスタイン(holstein)なのか?
それは数なのです 牛の種類は11種類有り、その中でもホルスタイン(holstein)は量が多く品質が安定しているからです。
私は前職タンクローリーで牧場からメーカーまで絞りたての生乳を運搬していました。
その時に始めて知ったのですがホルスタインと言う白黒の牛、(乳牛)そして
黒毛和牛のF-1の食肉用の牛、大きく分けてこの2種が上げられます。
ホルスタインもメスは乳牛としてオスは食用(種牛も有る)としての運命を背負っています。
国内の牛乳の約98%はホルスタインからだそうです。
北海道と違い近畿の牧場では繋がれている為出産前から牛に付き添って無ければ成りません
何故かと言うと母牛は生まれたての仔牛の膜を舐めて綺麗にする必要が有るからです
そうしないと窒息死してしまう可能性が有るからです。
ある日出産が有り絞り待ちしていると ちょっと手伝ってと言われ
始めて牛の出産を見ました。
仔牛はドンゴロスの上に産み落とされ、そっちの端をを持ってと言われ
仔牛を母牛の正面に運びました
すると母牛は間もなく仔牛を舐め始めました。
始めて見る光景に何とも言えない感動を覚えました。
今では牧場経営も苦しく年々数は減り続けています。
生乳は輸入する事が出来ず国内生産でまかなって居ます。
海外から輸入する革は為替など価格が不安定、品質が不安定などの要素を回避しています。
又は「ホルスタイン牛」は飼育数が多く、サイズが大きく、ソファ用に適していると判断しています。
牛の運命として、誕生から僅か9カ月になれば食肉用として出荷され始めます(誕生時約30kg・10カ月後約300㎏・24ヶ月後700㎏)
平均的相場は生後2年~3年の牛です。